:不可能を可能にするアイツ【社員ブログその②】

投稿日:2020.09.11

残暑続く日々、皆様如何お過ごしでしょうか。
暑さに疲れが出てくる頃ではありますが、

皆様方からのありがたいご愛顧により西に東に飛び回っております。
こんにちは、陸洋コンサルタントです。

 

さて今回はちょっと趣向を変えまして、

ある生き物について紹介させていただきたいと思います。
素人知識ではありますが、どうぞお付き合いいただければ。

(仕事?知らない子ですね)

 

 

早速の紹介と参りましょう。その生き物とは

クマバチ(熊蜂)

(Wikipediaより)

 

可愛いッ!!

ちなみに目が細いので画像の子は女の子です。
ミツバチ科クマバチ属に属するハナバチの仲間になります。
(代表的なのものはミツバチ・マルハナバチなど)
春頃から夏の終わりにかけて見かける事が多いハチで、家屋調査中にも何度か目撃した事があります。
ずんぐりとした体格に胸部に黄色のふさふさした毛が生えているのも特徴で、
真っ黒な身体とのコントラストが美しい。

生態に関しては一般的なハチのイメージとはかけ離れており、ミツバチなどは女王蜂を中心とした
働き蜂が大勢を占める、ハッキリとした上下関係と役割が存在する「真社会性」と呼ばれる昆虫ですが、
クマバチは基本的に単独行動でひたすら蜜を求めて飛び回っている単独性のハチになります。
体長も20〜30mmと大型な上、羽音も大きい事からしばしばスズメバチなどと混同され、
危険な昆虫と思われる事がありますが性格は温厚、
食性も蜜食な事もありこちらから刺激しない限り危険性はほとんどありません。
ちなみに雄は針すら持っていませんが雌は自衛の為にしっかりと毒針を持っているため、
無用な接触は避けてくださいね。(特にアナフィラキシーショックには注意)

身体に見合って力も強く、花の根本を食いちぎって穴を開け、花粉に触れずに蜜だけをいただく
「盗蜜」と呼ばれる行動もよく見られます。
(花粉に触れないので受粉が起こらず、花からしたら溜まったもんじゃない)
しかし、フジの花はクマバチと共進化(2種類の生物が互いに依存して進化する事)の関係にあり、
花弁が非常に固くクマバチの力でないと正面からは開けられない上、さらに開いた拍子に隠れていた
花柱が露出しクマバチに花粉がくっつく形になっており、
受粉のパートナーとしてクマバチを選んでいると考えられています。
クマバチも自分しか蜜を得られないためライバルが居らず、確実に食事にありつける訳ですね。
(フジ以外にも何種類かクマバチに依存した花があるそうです。モテモテやん

子育てに関しても変わっており、雌は枯れ木や家屋の垂木に細長い穴を開けて、
その中に幼虫の餌となる蜜と花粉の団子を作り産卵します。
その後、間仕切りをして部屋を作りまた団子と卵を産み落とします。それを繰り返すため、
一列に小部屋が並ぶ形になり外敵の侵入を防ぐ役割を果たすわけです。
(竹の節を想像するとわかりやすいかも)

この様子から英語圏では「Carpenter Bee(カーペンタービー)」と呼ばれています。
意味はそのまま大工蜂です!(申し訳ない程度の仕事要素)
ちなみに羽化した直後の成虫はまだ未成熟で、しばらくの間巣に残って親から餌を貰い、
また子供が巣の入り口に陣取る関係で外敵の侵入も防ぐという、まるで自宅警備員のような一面もあります。
実はこれ、単独性のハナバチにしてはかなり珍しい行動のようで、この成虫の姿での母子の共同生活は
「亜社会性」と呼ばれており、単独性と真社会性との中間の段階と考えられているそうです。
その年に産まれた成虫はそのまま越冬し、次の春にまた私達に姿を見せてくれるわけです。

さて、ここまで生態に関して説明してきましたが、クマバチにはある逸話が存在する事をご存知でしょうか。
相当有名な話ではあるので聞いた事がある方はいらっしゃるかも知れません。
(普通の女子高生のブログにすら書いてある程有名)
今回このハチを紹介したのも、正直この話をしたかっただけだったり。

その内容とは、「このハチは航空力学的に飛ぶのは不可能」と言われていたという事です。

え、でも実際に飛んでるじゃん。と思われるかも知れませんが、
言われてみるとずんぐりとした体形にその身体に見合わない小さな羽。
ミツバチと比較しても明らかに身体と羽の比率が違います。
当時の昆虫学者たちも何度計算しても飛べないという結果に終わり、
「彼らは飛べると信じているから飛べるのだ」と大真面目に力説する程の謎とされてきました。
私がこの話を知ったのは10年ほど前でしたが、この話自体はネットの至る所に書いてありました
。ですがなぜ飛べるのかについては結局分からず仕舞い。
クマバチの飛行については現代科学の敗北と終わったのです。

・・・と思っていた時期が私にもありました。

なんと最近この謎が解明されたのです!

その謎を解く鍵が「レイノズル数」!!

実は、昆虫は飛行機や鳥とは全く違う原理で飛んでいるそうです。
羽が固定されている飛行機と懸命に羽を動かして飛ぶ昆虫が、
同じ原理で飛んでいると考えるのがそもそもの間違いで、飛行機は揚力を利用して飛び、
昆虫は空気の粘度で渦を作り出して飛んでいるとの事。

(く、空気の粘度で渦・・・?まるで意味がわからんぞ・・・!)

・・・うん、とりあえず昆虫はすごいって事だな!(思考放棄)

サッパリ実感が沸かないので正直「へぇ〜そうなんだぁ〜」な感じですが、
ただ少し気になるのは、粘度が必要という事は砂漠みたいな乾燥地帯では飛べなかったりするんでしょうかね。

ともかくこの研究により、ついにクマバチの飛ぶ仕組みが解明された事に相成ったのです。

この生物界を震撼させたクマバチ騒動でしたが、この事からクマバチは「不可能を可能とする象徴」として
企業やスポーツチームのシンボルマークとして採用される事があるそうです。やだ・・・めっちゃカッコイイやん!

ちなみにハチがモチーフのシンボルマークと言えば・・・福岡にお住みの皆様ならもうおわかりですね。
そう、「アビスパ福岡」です。
まぁアビーくんは多分スズメバチ(熊ん蜂)モチーフなんですけども。
そもそも熊ん蜂とは、スズメバチの俗称であると同時にクマバチが訛った言葉とも言われているので、
公式HPにある通りスズメバチの俊敏性、集団行動性に統制力、
そこにさらにクマバチの逸話も合わさっていると私は思っています。(J1昇格頑張って下さい!)

長々とお付き合いいただきありがとうございました。
クマバチの紹介、如何でしたでしょうか。
こんな小さな生き物に人類が振り回されたという話もさることながら、
生態にも触れる事で少しでもクマバチの魅力(と誤解)が伝わっていればありがたいです。

それでは、まだまだ暑い日が続くと思いますが、皆様どうかご自愛下さい。
それでは、失礼いたします。

社員J

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