アスベスト分析調査
目次
- 1. アスベスト使用の禁止
- 2. 分析方法
- 3. よくある質問
- 4. アスベストの豆知識
- 5. アスベスト使用箇所
アスベスト使用の禁止
また、2004年(平成15年)に石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止、2006年(平成17年)には基準値が0.1%以上へと改定された。
1960年代(昭和34年~43年)に製造されたものについては廃棄する際には注意が必要です。
現在では、一切の 製造・輸入・使用・譲渡・提供が禁止されている。
建物解体 工事の注意 |
・築年数が古い建物に含まれている可能性が高い ・外壁塗膜材、下地材への混入 (使用箇所:ボイラー室、空調機械室 立体駐車場等多い) |
分析方法
工事前
定性分析
アスベスト含有の有無を分析します。(有る・無しの判断基準)
定量分析
定性分析で含有が判明した場合に含有量を調べます
工事中
粉じん濃度測定
解体工事に伴うアスベストの飛散状況の有無を調べます。
(工事前・工事中・養生撤去後・工事後 + 各敷地境界線上 / 4回実施)
アスベスト分析方法 | ||
---|---|---|
方法 | 使用機器 | 備考 |
JIS A-1481-1 定性分析 |
偏光顕 微鏡 |
国土交通省が奨める方法 国際規格に準拠 |
JIS A-1481-2 定性分析 |
分散顕微鏡 X線回折装置 |
厚生労働省が奨める方法 |
よくある質問
Q アスベストの分析は何故するの?
A 石綿に関連する以下法令に基づき適正に作業を行う必要があるため。
- ・大気汚染防止法
- ・労働安全衛生法、石綿障害予防規則における規定
- ・廃棄物処理及び清掃に関する法律における規定
- ・建築基準法における規定
- ・建設リサイクル法における規定
- ・地方自治体の条例
Q アスベストは、どこに入っているのですか?
A 一般的には、壁材(ボード)・床材(タイル)・天井材(建材)・吹付材・波型スレート材・瓦などに可能性があります。
Q ほったらかしではダメですか?
A そのままでも問題ありませんが、建物を解体撤去する際には調査する必要があります。
(昭和34年から10年間に建設された建造物)
Q 「健康被害」という言葉を聞きますが?
A アスベスト(石綿繊維)を長期間大量に吸い込むと肺がんなどの誘因になります。
Q サンプル採取はどうすればいいのですか?どこを、どのくらい取ったらいいかもわかりません…
A 当社の社員がサンプリングに伺い、可能性のある箇所を判断し採取いたします。
Q アスベストが入っていたら?
A 解体撤去時の飛散性が問われますので、解体予定がある場合にのみ除去方法が変わります。
アスベストの豆知識
アスベスト 分析対象主成分 |
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クリソタイル |
クロシドライト |
アモサイト |
アンソフィライト |
トレモライト |
アクチノライト |
天然の鉱石
「耐火性・断熱性・防音性・耐摩耗性」にすぐれている

JIS A-1481-2 位相差分散顕微鏡における定性分析資料

サンプル方法 | |||
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試料 | 建材 | 吹付材 | 塗膜材 |
採取分量 | 10cm角程度 | 5g程度 | 2~3g程度 |
採取容器 | 完全密閉 | ||
(チャック式密閉袋等・・) | |||
採取時 | 防塵服 防塵マスク 防護メガネ 手袋 |

アスベスト使用箇所
木造家屋

注意 | 安全 | ||
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木造家屋 | 屋根 | 住宅屋根用化粧スレート 瓦風屋根材 | 粘土瓦 セメント瓦 |
軒下 | ケイ酸カルシウム板 フレキシブル板 | 木材 | |
外壁 | 窯業系サイディング | モルタル グラスウール | |
天井 | 石綿吸音板 | 石膏ボード&クロス | |
床 | Pタイル | フローリング | |
台所・ 浴室 | ケイ酸カルシウム板 フレキシブル板 | 石膏ボード モルタル |
■全ての箇所を示すものではりません
鉄骨造家屋

注意 | 安全 | ||
---|---|---|---|
鉄骨 鉄筋 | 鉄骨部 | 吹き付けアスベスト 吹き付けロックウール | |
屋根 | 波型スレート | 防水加工 | |
天井 | 吹き付けアスベスト 石綿吸音板 | 石膏ボード | |
外壁 | 押出成形セメント板 | ||
ベランダ | フレキシブル板 | ||
給湯室 | ケイ酸カルシウム板 フレキシブル板 | ||
EV 駐車場 | 吹き付けアスベスト 耐火被覆板 |
■全ての箇所を示すものではりません
アスベストを含む建材の確認には
石綿(アスベスト)建材データベースにて
検索できます。
