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3月ですねー。
春になりますねー。
この時期は転勤や転職、進学などで新天地へ旅立たれる方も多いことと存じます。
3月は新築マンションがこの移動時期にあわせて分譲・賃貸ともに多数竣工します。
新築のお部屋へと移る方もおられるかと思います。

新居を探すとき、希望条件にあうお部屋を何件か見つけてその中から選びますよね。
所在地、近隣の住環境、間取りや広さ etc・・・。
そういった希望条件の中に『生活音』も含まれる方もいらっしゃると思います。
最近の新築マンションでは住宅性能評価を受け、住宅性能評価書が交付を受けるために、評価項目の1つである音に関する測定を竣工時に行うことが年々増えてきています。
今回は、竣工検査時に行う音響測定のうち『床衝撃音測定』についてご紹介します。
床衝撃音は固体伝搬音
一昔前では畳の部屋で戸建住居が多かったのですが、
昨今では集合住宅で階数も複数階あってフローリングという住居が主流となりつつあります。
日本人のライフスタイルが『畳の生活』から『椅子の生活』へと変化してきたからと考えられています。
それに伴い、集合住宅では上階の衝撃音に関する苦情件数が多数寄せられるようになりました。
また、家族形態も大家族から核家族、独身世帯という『個』の世帯が多くなりました。
プライバシーを守れる落ち着いた静かな生活環境が好まれてきており、足音や物を落とす音も生活騒音として捉えられる時代になりました。

生活騒音は大きく2つにわけることができます。
1つはテレビの音や話し声等の空気伝搬音です。
空気伝搬音(空気音)とは、音源からの振動が空気中を伝わって耳に届く音のことです。
もう1つは、扉の開閉の音や足音といった固体伝搬音です。
固体伝搬音(固体音)は、足音や機器の振動など、建物(床・壁・天井)への力や衝撃が振動となって構造体を伝わり、別の場所で空気中に放射される音のことです。
床衝撃音は、固体伝搬音の部類に入ります。
測定は2種類
上階からの音といってもいろんな音がありますよね。
椅子を引くときの音、室内でジャンプした時の足音、スプーンやフォークを落とした時の音や子どもが走り回るときの音と様々です。
床衝撃音測定を行う際は次の2種類を測定します。
軽量床衝撃音(LL)
ヒールやスリッパをはいて歩く音、硬い物が落ちた時の音など比較的軽くて高い音(『カツーン』『カシャーン』的な音)の数値を測定します。
軽量床衝撃音装置(タッピングマシン)を使い、床を連打し下の階で発生音を測定します。

このタッピングマシンですが、近くで発生音を聴くとむちゃくちゃうるさいです。
床の上で蹄を装着したポニーが走り回っているような音がします。(←個人的感想です。)
重量床衝撃音(LH)
人が飛び跳ねたり、重い物を落としたりしたときの鈍い音(『ドスン』『バタン』的な音)の数値を測定します。
重量床衝撃音装置(バングマシン)を使い、先端についているタイヤ を約1m弱の高さから自動的に落下させ
下の階で発生音を測定します。

発生音は間近で聴くとかなり迫力があり、『床へこむかも』的なドキドキ感を味わえます。
(注:床に傷はつきません!あくまでも個人の感想です)
今回は床の衝撃音「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」の違いやその測定方法についてご紹介しました。
住宅性能評価書取得により性能が可視化され、資産価値の維持や住宅ローン優遇に繋がるメリットもありますので
今後測定する機会は増えるだろうと思います。

