はい、皆さんこんにちわ。
ブログの中の人です。
今年のお盆は台風通過で外出ができなかった方も多いのではないでしょうか?
私、ブログの中の人も某海中洞窟見学の予定でしたが
遊覧船が欠航になっちゃいました。
唯一できた思い出は目の前をウリ坊が通過したことでした・・・。
親イノシシが出てこなくてよかった・・・(ー_ー)!!

近況報告はさておき、今回はマジメテーマでお届けいたします。
興味のある方は続きをどーぞ。
PCBとは?処分が必要な理由
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは、化学的に合成された有機塩素化合物の一つです。
無色透明で耐熱性、絶縁性や非水溶性など優れた性質を持っていたため
変圧器やコンデンサ・安定器などの電気機器用絶縁油や感圧紙、塗料、印刷インキの溶剤など
幅広く利用されました。
ですが、脂肪に溶けやすい性質を持つことから、食物連鎖などで生物の体内に徐々に蓄積しやすく
人体に入るとさまざまな症状を引き起こすことがわかってきます。
大規模な健康被害をもたらした公害事件(カネミ油症事件・1968年)によってPCBの毒性が
社会問題となり日本では1972年、PCBを製造することが禁止されました。

国際的には2001年、人や生物への毒性が高く、長距離移動性が懸念されるPCBなど
残留性有機汚染物質の廃絶・削減などを行うことを決めた『POPs条約』が採択され
欧米などの先進諸国ではすでにPCB廃棄物の処理が進んでいます。
PCB 人体への影響は?
人間が大量のPCBを摂取してしまった場合の影響は
発疹(塩素ニキビ)
色素沈着(皮膚が黒ずんだりします)
まぶたや関節のはれ
肝機能障害
免疫機能の低下(肺炎やウイルス性の病気にかかりやすくなる)
全身倦怠感、しびれ感、食欲不振
発がん性

さらに、PCBの体内への蓄積による胎児への影響も知っておく必要があります。
PCBなどの有害物質は人のへその緒に残留するとされています。
仮に母親の体内にPCBが蓄積されると、へその緒を通じて胎児へも影響を及ぼしてしまうのです。
PCB 環境への影響は?
PCBを低温焼却処分してしまった場合、環境中に大量のダイオキシンを発生させてしまうことが
わかっています。
注)850~1,100℃以上の高温で焼却することでダイオキシン類の生成を防ぎつつ分解することができます。
PCBは半揮発性、難分解性であるため、環境中で移動し生物に蓄積します。
実際、世界各地の魚類や鳥類からPCBが検出されており、地球規模の環境汚染となっています。
アザラシやクジラにもPCBが蓄積されている例があるそうです。

こうした生物濃縮を経て、PCBを含む食物を食べ続け、人間の健康に影響が及ぶ可能性もあるのです。
過去PCBを全く使用していなかった極地の人の母乳から、他地域に比べ約3倍高い濃度のPCBが検出されています。