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こんにちは。ご無沙汰していますブログの中の人です。
今期はありがたいことに現場数が多く、営業のお仕事より現場作業に出ていることが多いです。
※ブログをサボってたわけではないですよ‼‼( `ー´)ノ
今週も土壌汚染物質の含有有無分析のため建設前の空き地へ現地の土を採取予定です。
建築前の予定地での作業ですから当然建物はなく、日陰も全くありません。
文字通り、汗水流して働いております。

そんな状況でありますので、暑さに対して対策を可能な限り整えて現場に向かっております。
皆さんは日々の熱中症対策、どのようになさっていますか?
また、今年2025年6月から企業の熱中症対策が義務化されましたね。
これまで努力義務だった対策が、法的な拘束力を持つものへと変わりました。
そこで今回は義務化の内容と、個人でできる熱中症対策をご紹介したいと思います。
6月1日開始!企業がすべき対策と罰則
令和7年6月1日の改正労働安全衛生規則の施行により、労働者を雇用する全ての事業者に対して、労働者の熱中症予防のための対策を講じることが義務化されました。この法規の違反には、罰則が定められています。
熱中症対策は今までの努力義務から「義務」となり、企業が対策を行うことの必要性が明確になりました。
義務化の対象となるのは
「WBGT(湿球黒球温度)28度以上または気温31度以上の環境下で、連続1時間以上又は1日4時間を超えた作業が見込まれる作業」です。
建設業、建築・リフォーム関係の作業はまさに該当し、その業務を行う事業主は義務化の対象になります。
※WBGT(湿球黒球温度)とは?
熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なり、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい (1)湿度、 (2)日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 (3)気温の3つを取り入れた指標です。
現場での対応としては、
1.体制整備
熱中症患者が発生した際の連絡体制を決める
休憩所の整備
作業時のバディ制を採用する など
2.手順作成
熱中症が疑われる作業者を発見したときの措置実施手順
作業時における適切な休憩取得、水分・塩分補給の指導 など
3.関係者への周知
重篤化防止するための作業離脱・身体冷却・搬送などを関係作業者へ周知
日常生活に留意すること(朝食未摂取、睡眠不足、前日の深酒が熱中症への影響を与える等)の教育・指導 など
が考えられます。
対策を怠った場合、事業者は労働安全衛生法第22条違反として6か月以下の懲役拘禁刑または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
予防するには? 簡単にできる飲食から
「熱中症」は予防法を知り、対策をとることによって、症状の発症を抑えること、あるいは重症化を防ぐことができます。
炎天下の屋外や空調設備の整っていない環境での作業時などでは、熱中症の危険からしっかりと身を守るアクションをとることが必要です。
簡単にできる飲食をほんの少しですがご紹介します。
飲み物を持ち歩く。ただし種類は選んで
こまめに水分補給をするためにも、常に飲み物を持ち歩くのがベスト。
おすすめの飲料、NGな飲み物をご紹介します。
・スポーツドリンク 経口補水液
すでに熱中症の症状が出ているときは経口補水液を飲んだ方が良いです。
経口補水液は食事療法の素材に適するものなので常用はしないでください。
・お茶 コーヒー
麦茶はノンカフェインでミネラルを含んでいるのでお勧めです。ただし塩分が含まれていませんので、塩分も一緒に取るとよいでしょう。
カフェインを含むコーヒーやお茶類(緑茶、紅茶、ウーロン茶など)は熱中症対策には適していません。アルコールと同じ利尿作用を持つ成分としてカフェインが知られています。
・しそジュース ※あまり売ってないので手作りでも
熱中症対策に効果的な飲み物として知られています。特に赤紫蘇には、ポリフェノール(抗酸化作用)やクエン酸(疲労回復)などが豊富に含まれており、夏バテ予防にも役立ちます。また、水分補給だけでなく、食欲増進やリラックス効果も期待できます。

【ご参考・しそジュースの作り方】
≪材料≫
赤紫蘇・・・・・・300グラム(葉っぱのみ)
水・・・・・・・・2リットル
砂糖・・・・・・・400~1000グラム ※分量や砂糖の種類はお好みで
レモン汁・・・・・120cc ※リンゴ酢でもOKです。
(1)赤しそは葉をしっかり洗う。水2ℓを入れ沸騰したら赤しそを入れ再度沸騰させ、火を弱め15〜20分ほど煮出す。
(2)ザルなどを使って(1)の赤しその葉を取り除く。
(3)(2)に砂糖を加え弱火にかけ砂糖が溶けたら火を止めレモン汁を加える。
食べ物から防止。食べ方にも一工夫を
暑い時は日頃の食べ物にも気を配りたいものです。
ほんのちょっとの工夫、摂取の仕方でも有効になります。
・くだもの
コンビニやスーパーでは、パイナップルやスイカといったカットフルーツやバナナやミカンなど種類も豊富です。 フルーツは、ビタミン・ミネラルの補給源となります。
フルーツパウチを凍らせて持参しておくのもおすすめです。保冷剤にもなり休憩時間には程よく溶けていますよ。
・野菜 漬物 豆
夏に採れる野菜や果物は、水分含有量が高く、ビタミンやミネラルが豊富なので、体を冷やしながら必要な栄養素を補給してくれます。例えば、キュウリやトマトは、熱を体外へ排出する作用があり、体温の調整に役立ちます。
梅干しは言わずもがな最強の食材ですね。
キュウリの浅漬けを小分けパックで市販しているものを休憩時に買われてもよいと思います。
また、枝豆もおすすめです。
冷凍枝豆を持参してみてはいかがでしょうか?1袋が多い場合はジッパー付袋に小分けして持っていきましょう。
こちらも保冷剤にもなりますし、休憩時間には程よく溶けています。

・肉類
人間のカラダは、成人の場合で約60パーセント水分が占めています。発汗などで体内の水分が多く失われると、体温の調節機能が低下し熱中症のさまざまな症状が現れます。
体内の水分は筋肉に一番多く含まれており、筋肉は水分をためておく“タンク”のような役割があります。筋肉量が多いほど脱水状態になりにくくなります。日頃から筋肉をつくる材料となるたんぱく質をしっかりととり、適度な運動をして筋肉量を保つことが熱中症の予防に有効です。
焼肉やBBQは特に暑さでバテやすい夏にスタミナをつけるための最適な食べ物です。
ただ、気ををつけてほしいのはその食べ方です。
焼肉の部位によってプリン体の含有量は異なります。カルビやロースは比較的プリン体が少ないとされていますが、レバーやホルモンなどの内臓系はプリン体を多く含みます。焼肉と一緒にビールやハイボール、レモンサワーなどグイっといきたいところですが、アルコールは尿酸値を上昇させるため飲みすぎには注意するようにしましょう。
痛風の原因となりますし、翌日の熱中症発症を招くことになります。

熱中症は予防可能な疾患ですが、発症すると重篤な状態になる可能性があります。こまめな水分補給と暑さを避ける工夫を基本に、現場で働く皆さまも安全に作業を行ってください。