建築雑学ーよくある質問③ー

寒さも和らぎ、今年は例年より早くお花見シーズンを迎えました。

さて、今回の「建築雑学シリーズーよくある質問ー」はこちらです。

Q.  土工事で近隣住民(飲食店)から

「井戸水」が濁ったし水の出も悪くなった。工事の責任だ、

弁償してくれ。」と言われた。

事前調査もしていなかったし、井戸があるとは知らなかった。

今後、どういう対応をすれば良いか教えてください。

A.  工事説明会の際、家屋だけではなく井戸や電障についても、

施工者より質問等を投げ掛けなければなりません。

まず、原因究明を急ぐことです。それと、ご商売で使用しているのか、

どうかを聞いて商業上の使用の場合には、一時的にでも上水を

使用してもらう他ないでしょう。この場合は施工者の負担です。

(※井戸調査は水質、水位、水量の3点が基本となっています。)

工事の影響か否かの判断ですが、

濁りについては地中の土質溶解等の現象も有り得ます。

水脈を地元の消防署や水道課等へ聞くことや、

近所の井戸も調べてみることです。

それと、井戸の深さを調べてください。

クイを打ち込んだ深さはどの位か、井戸の深さと一致するのか、

水脈を切断したのか、いろんなケースが考えられますので

容易に結論を出すことだけは避けましょう。

営業補償の問題は、すぐに結論は出せません。

ただ、事前調査・井戸所有の有無の不確認や説明会での

聞き取り等の不備を考慮すれば「迷惑料」は致し方ないと考えます。

商業店舗の規模によっても金額は異なります。

一般食堂(満席20名~30名)では、5~30万円が相場との一般見解。

衣・食・住の中でも、食(水)についての問題は生命維持と直結。

近隣に対し十分な気配り、目配りを行ってください。

それでもトラブルは起こるものです。

建築雑学-よくある質問1-

建築雑学-よくある質問2-

建築雑学-よくある質問4-

建築雑学-よくある質問5-

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