:PCB分析とは

投稿日:2014.09.25

PCB分析とは、

体に対する毒性が極めて強いポリ塩素化ビフェニール(PCB:polychlorobiphenylの略称)

の含有量を試験・分析します。
おもに、産業廃棄物、大気、土壌 等が分析対象となります。

 

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は塩素の数やその位置の違いにより209種類の異性体が存在し、

なかでも極めて毒性の強いコプラナーPCBは、ダイオキシン類として総称されるものの一つとされています。

水に溶けにくい、燃えにくいなど熱に対して安定しており、電気絶縁性が高く、耐薬品性にも優れた物質です。

 

 

その特性から、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など、高圧トランス、

高圧コンデンサ及び安定器など非常に幅広い分野に利用されておりました。

しかし慢性的な摂取により体内に蓄積され、発癌性やホルモン異常など様々な症状を引き起こすことが

報告されるようになりました。 日本では1954年頃にPCBの製造が始まりましたが、1968年に起きた

「カネミ油症事件」をきっかけにPCBによる健康被害が大きな問題となり、

1972年の生産・使用の中止等の行政指導を経て、1975年に製造および輸入が原則禁止されました。

2001年(平成13年)に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が制定され、

国が中心となってPCB廃棄物処理の体制を整備することになりました。

 

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