室内空気測定 3 パッシブ法(拡散法)

こんにちは(‘ω’)ノ

自宅で換気のために南に向いてる窓を開けると
突風に襲われている海に近いマンション在住のブログの中の人です。

新型コロナにはじゅーぶん感染予防策を取るつもりで窓を開けますが
風邪ひいてしまいそうです

 

さて、前回予告しました通り

室内空気測定 3 パッシブ法(拡散法)についてお話しします。

 

 パッシブ法(拡散法)とは?

パッシブ法は定量ポンプなど測定機器をを用いずに、一定時間吸着剤を室内に放置して捕集します。
パッシブ法は、拡散原理を利用してゆっくりと吸着させるので、通常8~24時間以上の測定時間が必要とされ、その間の平均値を測定します。
通常の生活状態での室内の化学物質濃度が一日を通してどの程度かを調べる場合(マンション等)に適しています。

 

検出できる化学物質は

 

サンプリング方法(手順)

新築・改修工事での施工後測定の場合、測定するお部屋の工事(清掃も含みます)が終わって周りからの影響を受ける恐れがなくなった後、30分以上換気を行ってください。
その後、5時間以上お部屋を密閉してから採取器具設置行います。
24時間換気が空調設備により行われる場合は、設備の試運転・調整が終了しており測定中は運転した状態で測定を実施します。

 

測定開始・測定完了時には開始(回収)日時・気温、湿度をそれぞれ測り記録します。

測定中は密閉状態で8~24時間。
‼‼もちろん開閉禁止・立入禁止です‼‼
じぃーーーーーーーーーーーーーと我慢してください。

 

【サンプルスケジュールの例】

前日17:00~19:00頃
(工事作業終了後)
換気 測定するお部屋を30分以上換気

前日17:30~19:30以降
(30分以上換気後)

密閉 測定するお部屋を密閉

当日9:00~12:00

測定開始 採取器具設置。
終わるまで立入禁止

翌日9:00~12:00

測定終了 採取器具回収

 

 

回収した検体を保冷状態で分析機関に送り、分析を実施。

結果は約1週間前後で速報がでます。

 

パッシブ法実施での注意点

1.測定実施期間は現場作業員に周知徹底してください

      測定中は絶対に扉・窓をあけてはいけません!
  当社では立入禁止張り紙をするようにしていますが
  コッソリ入る方がわりーといらっしゃいます・・・(´;ω;`)

 

2. 扉、窓などはすべて設置完了しているお部屋で測定

    測定前5時間以上、測定中は密閉状態にします。
  扉がないお部屋での測定は養生シート等で密閉する必要があります。
  測定するお部屋を選ぶときは注意してください。

 

3.測定場所の広さによっては設置数が増える場合がある

   特記仕様書の指示に従って測定を行いましょう。
    『50m2 以上で2箇所…』などの記載がある場合があります。

 

4. 14時を測定時間に含めること

    日中の最も気温が高くなる時間帯である 14時前後を含めて測定します。
    24時間かけずに測定を行う場合でもここは守ってください。

 

5.採取器具には触ってはいけない部分がある

     設置・回収は当社スタッフに任せていただければ安心です。

 

6. 厚生労働省が定めている13物質について測定できない物質がある

    こちらも特記仕様書の指示に従って測定を行いましょう。
    パッシブ法で測定できない物質が指定されている場合は『アクティブ法』で測定します。

 

というわけで、ごーいんに繋げますが ←気のせいです

次回は 室内空気測定 4 アクティブ法(吸引法)についてお話しします。

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